【第3回】石垣の名城を巡る~香川県・丸亀城と石川県・金沢城~

築城から何百年もの時を経て地域のシンボルとして親しまれる"お城"。
香川県丸亀市にある「丸亀城」と石川県金沢市にある「金沢城」は、どちらも石垣に特徴があるのをご存知ですか?
その他にも、知っているとお城巡りがもっと楽しくなる情報をご紹介します!
    【香川】築城400年以上の歴史を持つ石垣の名城「丸亀城(まるがめじょう)」
    • 丸亀城は標高66メートルの亀山に築かれた平山城で、別名「亀山城」とも呼ばれている。

      丸亀城は標高66メートルの亀山に築かれた平山城で、別名「亀山城」とも呼ばれている。

    • 天守に向かって登っていく道中、北側には美しい瀬戸内海の景色が広がる。視界の先に香川県と岡山県を結ぶ瀬戸大橋を眺めることもできる。

      天守に向かって登っていく道中、北側には美しい瀬戸内海の景色が広がる。視界の先に香川県と岡山県を結ぶ瀬戸大橋を眺めることもできる。

    • かつて藩主が月見をしていたといわれる「月見櫓跡」からは、正面に

      かつて藩主が月見をしていたといわれる「月見櫓跡」からは、正面に"讃岐富士"と呼ばれ親しまれる飯野山を望み、周囲には丸亀市街地が広がる。

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    日本100名城にも選ばれている「丸亀城(史跡丸亀城跡)」。慶長2年(1597年)、豊臣秀吉の家臣であった生駒親正(いこま・ちかまさ)、一正(かずまさ)によって築城が進められ、慶長7年(1602年)に丸亀城が完成されたといわれています。その後、築城技術が最も発達した山崎氏の時に石垣の大半を、京極氏の時に天守や大手一の門などをつくり、現在にも残る姿が完成しました。

    そんな丸亀城には3つの”日本一”があります!皆さん、それが何か分かりますか?
    【香川・丸亀城1】日本一高く、美しい石垣
    • 天守の真下、三の丸から見た石垣の様子(およそ20mの高さ)。丸亀城内で*一層の単独石垣*としては「三の丸坤(ひつじさる)櫓台」が31mと全国2位の高さを誇っている。

      天守の真下、三の丸から見た石垣の様子(およそ20mの高さ)。丸亀城内で*一層の単独石垣*としては「三の丸坤(ひつじさる)櫓台」が31mと全国2位の高さを誇っている。

    • 「扇の勾配」と呼ばれる隅角部の曲線美がよく分かる撮影スポット(北側の正門から見返り坂を登った先、右手側)。

      「扇の勾配」と呼ばれる隅角部の曲線美がよく分かる撮影スポット(北側の正門から見返り坂を登った先、右手側)。

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    丸亀城の石垣は築城技術が最も発達した頃につくられ、石垣の総高はおよそ60メートルもあり、日本一の高さを誇ります。城内には野面積み(のづらづみ)の石垣や、打ち込みハギ・切り込みハギなど、様々な石積みでつくられた石垣があり、一度に複数の石垣を見ることができます。また、緩やかな勾配から上にいくにつれて、反り返る石垣の優美な曲線は「扇の勾配」と呼ばれ、高い防御性とともに美しさも兼ね備えています。石垣の中には「△」や「田」など刻印と呼ばれる記号が見られるので、じっくりと石垣を観察してみてください!

    <用語説明>
    野面積み…自然石を組み合わせて積み上げる技法
    打ち込みハギ…削って加工した石を用いて小さな石で隙間を埋めて積み上げる技法
    切り込みハギ…加工して石の合わせ口を精巧に隙間なく積み上げる技法
     
    【香川・丸亀城2】日本一小さな天守
    • 山上の最高所にある丸亀城天守。日本一小さな天守であるとともに、四国内の木造天守の中では最古と考えられている。

      山上の最高所にある丸亀城天守。日本一小さな天守であるとともに、四国内の木造天守の中では最古と考えられている。

    • 天守内では城を防御するための石落としの仕掛けなどが見学できる。急勾配かつ幅の狭い階段の上り下りはスリリング。

      天守内では城を防御するための石落としの仕掛けなどが見学できる。急勾配かつ幅の狭い階段の上り下りはスリリング。

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    丸亀城は現存する木造十二天守の1つとして国の重要文化財に指定されています。
    立派な石垣のため、下から見ると荘厳なお城のように見えますが、高さ約15mの3層3階の木造天守で、日本一小さな天守といわれています。天守は、東西南北で長さが異なり、北側の城下町から少しでも大きく感じられるように東西に長く作られた説があります。実際に中に入ってみるとコンパクトなつくりなのがよく分かります。
     
    【香川・丸亀城3】日本一深い井戸
    • お城を守備する時や日常生活において欠かせない井戸。

      お城を守備する時や日常生活において欠かせない井戸。

      亀山(かめやま)で2番目に高い平場・二の丸にある「二の丸井戸」は日本一深い井戸といわれ、水深は約30m、絵図には深さ三十六間(約65m)と記されています。
      丸亀城築城にまつわる怖い逸話も残っていますが、ここでは内緒にしておきますね…!
       
      【香川】大雨や台風によって石垣が崩落…。修復の様子が見られる数少ないお城
      • 復旧工事の現場。斜面には地盤安全の安全率を上げるため、グラウンドアンカー工法が施されている(黒い四角板の箇所)。回収された石材は大小さまざまだが、間近で見ると大きく、迫力がある(写真手前)。

        復旧工事の現場。斜面には地盤安全の安全率を上げるため、グラウンドアンカー工法が施されている(黒い四角板の箇所)。回収された石材は大小さまざまだが、間近で見ると大きく、迫力がある(写真手前)。

      • 崩落現場を上から見た時の様子。雨水の浸透を防ぐため防水シートが掛けられている。崩落斜面の下からは見えない部分も上から見ることができる。

        崩落現場を上から見た時の様子。雨水の浸透を防ぐため防水シートが掛けられている。崩落斜面の下からは見えない部分も上から見ることができる。

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      2018年7月~10月にかけて発生した西日本豪雨や台風の影響によって、丸亀城南西部の帯曲線石垣および三の丸石垣が崩落しました。丸亀市のシンボルである丸亀城を次世代へ引き継ぐため、伝統工法による復旧を基本としつつ、長期的な安定性確保のため、文化財的価値への影響が最小限となるような現代工法も取り入れながら作業が進められています。
      完成目標は2024年3月末頃とされていましたが、作業を進めるなかで明らかになった3つの大きな要因(①複雑な現場環境、②想定よりも深い崩落ライン、③埋没石垣の出現)から、現在は2028年3月末へと延長されています。

      丸亀城は、堀端から山上までの高さが60メートルあることから「日本一の高さ」とPRしてきましたが、三の丸石垣の解体工事により、石垣の段数が47段、高さが37メートルあることが分かり、単独の石垣として、徳川大坂城本丸東側石垣の32メートルに次いで、日本で2番目の高さであることが分かりました。
      これまでに全国で実施された石垣修理工事では30メートルを超える石垣を復旧した修復をした実績はなく、大変難しい復旧工事となっていますが、2度と崩れない安心安全な石垣を目指し作業を行っているので、丸亀城を訪れた際には応援よろしくお願いします!

      《石垣復旧状況はこちらからも確認できます》
      石垣の名城 丸亀城 HP
      丸亀城 - 丸亀市公式ホームページ (marugame.lg.jp)
      【香川】「丸亀城石垣崩落復旧整備事業PR館」で工事の進捗や丸亀城の歴史を学ぼう!
      • 館内には工事の進捗状況や復旧情報、丸亀城の歴史などをわかりやすくまとめたパネル展示が並んでいる。

        館内には工事の進捗状況や復旧情報、丸亀城の歴史などをわかりやすくまとめたパネル展示が並んでいる。

      • 「石垣あつめるくん」は、石垣の構造を知ることができる体験キット。

        「石垣あつめるくん」は、石垣の構造を知ることができる体験キット。

      • 「お城のおばあちゃん」と呼ばれ親しまれている丸亀市在住の十河博子さんが、石垣復旧の願いを込めて描いた絵手紙。

        「お城のおばあちゃん」と呼ばれ親しまれている丸亀市在住の十河博子さんが、石垣復旧の願いを込めて描いた絵手紙。

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      2020年12月、崩落現場の南側に開設された「丸亀城石垣崩落復旧整備事業PR館」では、工事の進捗状況や復旧情報、丸亀城の歴史や石垣崩落の経緯などのパネル展示をはじめ、石工の道具・出土品等の展示などをおこなっています!屋上には工事現場を一望できる展望デッキが設置されていて、修復の様子を間近で見ることができます。

      丸亀城石垣崩落復旧整備事業PR館
      丸亀市七番丁71
      ☎0877-23-2107(丸亀市教育部文化財保存活用課丸亀城管理室)
      開館時間 9:00~16:30
      休館日 なし
      入館料 無料
      石垣復旧PR館 - 丸亀城 - 丸亀市公式ホームページ (marugame.lg.jp)
      【香川】普段は見ることしかできないお城に宿泊!丸亀城で「城泊」がスタート!
      • 丸亀城三の丸にある「延寿閣別館」を上から見た様子。

        丸亀城三の丸にある「延寿閣別館」を上から見た様子。

        通常であれば見ることしかできないお城に宿泊することができる「城泊」。
        現存木造天守のある12城の中では初の試みとなる観光体験が、ここ丸亀城で実施されます。
        舞台となるのは、丸亀京極藩6代目藩主・京極高朗の隠居部屋だった「延寿閣」の貴賓室として使われていた「延寿閣(えんじゅかく)別館」です。

        2024年7月から開始する「城泊」の気になる宿泊の内容をご紹介します!
        宿泊者はチェックインすると専用のガイドとともに閉館後の天守でお城や京極家の歴史について説明を受けます。その後、京極家の家紋が入った漆器で地元・丸亀の食材をふんだんに使った特別メニューを堪能。食後は天守に戻りナイトラウンジをお楽しみいただけます。
        翌日は、京極家の大名庭園「中津万象園」で朝食をいただき、丸亀うちわ作りや煎茶のお手前など、日本らしい文化を体験します。

        公式サイトはこちら
        【香川】闇夜に浮かぶ幻想空間「丸亀城キャッスルロード」
        • 丸亀城の北側にある大手門は虹色にライトアップ。見上げた先にある丸亀城天守は幻想的な光に包まれている。(2021年度の写真)

          丸亀城の北側にある大手門は虹色にライトアップ。見上げた先にある丸亀城天守は幻想的な光に包まれている。(2021年度の写真)

        • 外堀の石垣にも色鮮やかなライトアップが施されており、普段とは違ったお城の姿を眺めることができる。

          外堀の石垣にも色鮮やかなライトアップが施されており、普段とは違ったお城の姿を眺めることができる。

        • かつて北前船が停泊する港町として栄えた丸亀。波に浮かぶ北前船をイメージしたライトアップも見どころ。(2022年度の写真)

          かつて北前船が停泊する港町として栄えた丸亀。波に浮かぶ北前船をイメージしたライトアップも見どころ。(2022年度の写真)

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        例年、秋頃に大手門から天守までを様々な灯りで彩るライトアップイベントを開催しています。
        前回は、枡形の石垣や大手一の門に江戸初期の馬術家・曲垣平九郎や飯山町の桃、綾歌町の菊を模した紋をアニメーション化した映像を投影しました。
        また、丸亀城の石垣を照らす「石垣ライトアップ」も必見です!
        昼間とは違う姿を見せる幻想的な夜の丸亀城をぜひお楽しみください。
        ※毎年ライトアップ内容は変更されています。

        <EVENT DATA>
        丸亀城キャッスルロード
        日時:9月上旬~11月上旬 17:00~21:00(予定)
        ※期間中の土日祝のみ丸亀城天守を夜間特別開館(16:30~21:00(最終受付20:30))
        場所:丸亀城大手門から天守までの登城道
        料金:無料
        ※但し、天守入城料別途必要 大人400円、小人(小・中学生以下)無料

        お問い合わせ先
        (一財)丸亀市観光協会(丸亀駅案内所)
        0877-22-0331

        また、丸亀城内にある観光案内所に併設されたうちわ工房「竹」では、国指定の伝統的工芸品である丸亀うちわ作り体験もできます!体験の詳細は今後の記事で紹介するのでお楽しみに‼

        国指定重要文化財 丸亀城
        丸亀市一番丁
        ☎0877-22-0331(丸亀市観光協会)
        開館時間《天守》9:00~16:30(最終受付16:00)
        入館料《天守》大人400円、小人(中学生以下)無料

        丸亀市内のイベント・観光情報はこちら
        >>>丸亀市観光協会
         
        【石川】さまざまな石垣が壮観!石垣の博物館と称される「金沢城」
        • 前田利家像と石川門。

          前田利家像と石川門。

        • 金沢城の石垣の大半は、城の南東約8kmにある戸室山(とむろやま)周辺で産出する戸室石(安山岩)を使用。赤っぽい「赤戸室」、青っぽい「青戸室」があり、配色によって独特の雰囲気が醸し出されている。

          金沢城の石垣の大半は、城の南東約8kmにある戸室山(とむろやま)周辺で産出する戸室石(安山岩)を使用。赤っぽい「赤戸室」、青っぽい「青戸室」があり、配色によって独特の雰囲気が醸し出されている。

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        続いてご紹介するのは、「加賀百万石」を象徴する金沢城です!
         
        金沢城は天正11年(1583年)に加賀藩の開祖・前田利家が入城し、その直後から本格的な城づくりが始められました。キリシタン大名として知られる高山右近が築城を指導したと伝えられています。
         
        城の外まわりには野趣あふれる高石垣を配し、藩主の住む御殿や庭園まわりには芸術的なデザイン感覚にあふれる石垣群が築かれました。種類の多さや美しさに加え、石垣づくりの秘伝書や歴史資料、当時の石切り場、石引き道などの環境が今も残ることから、金沢城は「石垣の博物館」と呼ばれています。
         
        【石川・金沢城1】左右で積み方が違う「石川門」の石垣
        「令和6年能登半島地震」の影響により、閉園中(1/17現在)
        • 金沢城の搦手に位置する石川門は、兼六園に隣接。

          金沢城の搦手に位置する石川門は、兼六園に隣接。

        • 右が「切石積み」、左が「粗加工石積み」の技法で積まれた石川門の枡形の石垣。

          右が「切石積み」、左が「粗加工石積み」の技法で積まれた石川門の枡形の石垣。

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        金沢城跡の東に位置する搦手(からめて・裏口)の石川門は、兼六園に隣接することから、もっとも人の往来が多く、金沢城を象徴するスポットです。宝暦9年(1759年)の大火で全焼しましたが、11代藩主・前田治脩の代に再建され、その後も修理を重ねて現在の姿になり、国の重要文化財に指定されています。一の門をくぐった先の枡形(ますがた・方形の広場)には左右で積み方が違う石垣があり、右は「切石積み」、左は「粗加工石積み」の技法で積まれています。
        【石川・金沢城2】「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の優美な石垣
        • 藩主の居所である二の丸御殿を守るための砦・武器庫の役割をした建物で、石落しや鉄砲狭間となる格子窓、白塗漆喰壁や海鼠壁で防火構造になっている。

          藩主の居所である二の丸御殿を守るための砦・武器庫の役割をした建物で、石落しや鉄砲狭間となる格子窓、白塗漆喰壁や海鼠壁で防火構造になっている。

        • 五十間長屋は長さが五十間(約90m)。窓の配置が三の丸側は上下の階層で交互になっているのも、外敵への備え。

          五十間長屋は長さが五十間(約90m)。窓の配置が三の丸側は上下の階層で交互になっているのも、外敵への備え。

        • 復元された建物は内部の見学もでき、鉛瓦や漆喰壁など、再現に用いられた伝統技法などの展示も行われている。

          復元された建物は内部の見学もでき、鉛瓦や漆喰壁など、再現に用いられた伝統技法などの展示も行われている。

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        菱櫓(ひしやぐら)・五十間長屋(ごじっけんながや)・橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)は、平成13年(2001年)に完成した復元建物です。明治時代の焼失前の姿が忠実に再現され、石垣も解体・積み直しが行われました。三の丸広場に面した石垣は「粗加工石積み」で、裏手の二の丸側は「切石積み」の技法で積まれています。石垣の角の部分に施された、ゆるやかに弧を描く算木積み(さんぎずみ)の稜線も優美です。
         
        開館時間:9:00~16:30(最終入館16:00)※年中無休
        入館料:大人320円、小人100円
        ※65歳以上は公的な証明書があれば無料。※五十間長屋+兼六園セット利用券500円。
         
        【石川・金沢城3】お殿様のプライベートガーデン「玉泉院丸庭園」の石垣
        • 饗応の場として活用された「兼六園」に対し、「玉泉院丸庭園」は藩主のプライベートな庭園だったと考えられ、池底から周囲の石垣最上段までの高低差が22mもある立体的な造りになっている。

          饗応の場として活用された「兼六園」に対し、「玉泉院丸庭園」は藩主のプライベートな庭園だったと考えられ、池底から周囲の石垣最上段までの高低差が22mもある立体的な造りになっている。

        • 庭園の全景を眺められる休憩所「玉泉庵」(写真右側)があり、茶室で抹茶と生菓子を味わうこともできる。

          庭園の全景を眺められる休憩所「玉泉庵」(写真右側)があり、茶室で抹茶と生菓子を味わうこともできる。

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        「玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)」は、3代・前田利常が作庭してから廃藩まで、歴代の加賀藩主が愛でた池泉回遊式の大名庭園です。明治期に廃絶しましたが、平成27年(2015年)に発掘調査や絵図・文献などに基づいて整備・再現されました。
         
        必見は「色紙短冊積石垣」です。上部に滝を組み込んだ特別な石垣で、滝口には黒色の坪野石でV字形の石樋をしつらえ、落水の背後には色紙形(正方形)の石材と短冊形(長方形)の戸室石を段違いに配しています。城郭石垣の技術と庭園のデザインが見事に融合した、金沢城石垣の傑作といわれています。
         
        【石川・金沢城4】バラエティ豊かな石垣群
        • 六角形の石「亀甲石(きっこういし)」は、水に親しむ亀を表したもので、防火の願いが込められているそう。

          六角形の石「亀甲石(きっこういし)」は、水に親しむ亀を表したもので、防火の願いが込められているそう。

        • 藩主の側室たちの住まいがあった数寄屋敷の付近の石垣。石の表面には◯に十文字など、さまざまな形の刻印が刻まれています。

          藩主の側室たちの住まいがあった数寄屋敷の付近の石垣。石の表面には◯に十文字など、さまざまな形の刻印が刻まれています。

        • 自然石や荒割りしただけの石を緩い勾配で積み上げた「自然石積み」になっている東の丸北面石垣は、金沢城の初期の姿を伝える貴重な存在。

          自然石や荒割りしただけの石を緩い勾配で積み上げた「自然石積み」になっている東の丸北面石垣は、金沢城の初期の姿を伝える貴重な存在。

        • 東の丸北面石垣に隣接する鶴の丸広場の「鶴の丸休憩館」。菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門を一望できる穴場的なビュースポット。

          東の丸北面石垣に隣接する鶴の丸広場の「鶴の丸休憩館」。菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門を一望できる穴場的なビュースポット。

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        ほかにも、六角形の「亀甲石(きっこういし)」が組み込まれた土橋門の石垣や、石の表面に◯に十文字などの刻印が刻まれた石垣、城内でもっとも古い技法が用いられた東の丸北面石垣など、多種多様な石垣を随所で見ることができます。
         
        金沢城公園では特色ある石垣をめぐる城内ルート、城外周ルートが整備され、ルートMAPや案内板を頼りに石垣めぐりを楽しめます。また、観光ボランティアガイドさんに案内してもらうと、工法の違いなども詳しく解説してくれます。
        石の積み方・加工の仕方を知ると、積まれた時代の技術や社会情勢、美意識などがうかがえます。
        金沢城を訪れるのが初めてではない人も、ぜひ石垣に注目して園内を周遊してみてください。
         
        おわりに
        今回は、「石垣の名城」と称される2つのお城の魅力をご紹介しました!
        香川県・丸亀城と石川県・金沢城をすでに訪れたことがある人も、
        石垣に注目して見るとまた違った魅力を知ることができるかも!
        ぜひ両県に足を運んで、お城の石垣めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。


        石川県の「ほっと石川旅ねっと」でも連携特集を掲載中!
        うどん県旅ネットでは紹介しきれなかった石川県のスポットや情報を掲載しておりますので是非併せてご覧ください!
        ≫ほっと石川旅ねっと 金沢城と丸亀城~前編:石垣の名城をめぐる旅~
        ≫ほっと石川旅ねっと 金沢城と丸亀城~後編:石垣の名城をめぐる旅~

         

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