五人百姓
大門をくぐると、白い大きな傘をさして飴を売る5軒の店があります。先祖代々、境内の神域で商いをすることを許された「五人百姓」で、販売している「加美代飴」は古くから参拝客に親しまれているこんぴら名物の一つ。黄金色に輝く扇型の飴は、付属の小槌で割っていただきます。歩き疲れた身体に、自然の甘みが嬉しい!
桜馬場
大門から150mほど続く石畳の道は、両側に無数の石灯籠が並び、数十株の桜が植えられた「桜馬場」と呼ばれる桜の名所です。毎年4月10日には「桜花祭」が行われ、ここから御本宮まで桜の枝を持った巫女と、冠に桜の枝を挿した神職による優美な行列を見ることができます。
たまに散歩のため御厩の外へ
神馬
神様がお乗りになるための馬「神馬」
桜馬場西詰銅鳥居の向かって左側の広場の奥には御厩があり、御厩では、神様がお乗りになるための馬「神馬」を飼養しています。優しい眼差しの「神馬」が穏やかに出迎えてくれます。
宝物館
明治38(1905)年に建てられた、我が国最初期の博物館です。設計は、明治26(1893)年に行われたシカゴ万博で日本館を設計した久留正道。
館内には、重要文化財に指定されている平安時代の「十一面観音立像」や、和歌の名人を描いた「三十六歌仙額」など、金刀比羅宮の宝物が陳列されています。
館内には、重要文化財に指定されている平安時代の「十一面観音立像」や、和歌の名人を描いた「三十六歌仙額」など、金刀比羅宮の宝物が陳列されています。
こんぴら狗
桜馬場西詰銅鳥居の横には、飼い主に代わって代参に来たと伝えられる「こんぴら狗」をモチーフにした銅像があります。作者はイラストレーターの湯村輝彦。可愛らしい姿に癒されたら、残りの道程も頑張りましょう!
高橋由一館
美術の教科書にも登場する「鮭」や「花魁」(ともに東京藝術大学所蔵、重要文化財)といった近代日本を代表する油彩画を遺し、「日本洋画の開拓者」「幕末明治の巨人」とも称される画家・高橋由一の作品27点を所蔵しています。
高橋由一は、明治の初め頃、油彩画に馴染みのない一般の人々のために、日常のありふれた生活品や道具などを描いて油絵の普及に努めました。高橋由一館に所蔵されている作品は、金刀比羅宮が明治12年に由一から油絵普及のための資金援助を依頼された際に購入したもので、全27作品のうち約19作品を展示しています。(展示品は時期によって変更します。)
高橋由一は、明治の初め頃、油彩画に馴染みのない一般の人々のために、日常のありふれた生活品や道具などを描いて油絵の普及に努めました。高橋由一館に所蔵されている作品は、金刀比羅宮が明治12年に由一から油絵普及のための資金援助を依頼された際に購入したもので、全27作品のうち約19作品を展示しています。(展示品は時期によって変更します。)
表書院
江戸時代初期の萬治年間(1658〜61年)に建てられた表書院は、かつては応接の場として使用されていた客殿でした。内部には、写生派の祖とも呼ばれる京都画壇の大御所で円山派の始祖・円山応挙による「虎之間」「鶴之間」などの障壁画が5つの間に描かれています。いずれの作品も応挙晩年のころの円熟味ある作風で、三井家から資金援助を受けて京都で製作されたものと言われ、建物とともに重要文化財に指定されています。
カフェ&レストラン「神椿」
表書院の前には玉垣と石畳の広場になっています。この広場の地下に創業100年余の老舗・資生堂パーラーがプロデュースするカフェ&レストランがあり、お飲物のほか、軽食やスイーツ、コース料理なども用意しています。石段もこの辺でちょうど500段。参拝の途中や、帰りの休憩にいかがでしょうか。