知られざる絶景 観音寺市

雲辺寺 天空のブランコ・フォトフレーム

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香川県と徳島県の2県にまたがる雲辺寺山。四国八十八箇所霊場66番札所・雲辺寺がある山として有名ですが、その山頂公園に話題のスポットがあるのはご存じですか? その名も「天空のブランコ」。標高920mに設置されたブランコに乗ると、三豊平野や燧灘(ひうちなだ)が一望でき、まるで空を飛んでいるかのような爽快感とスリルが味わえると人気。さっそく雲辺寺山頂まで行ってきました。
雲辺寺山頂へは「雲辺寺ロープウェイ」がおすすめ。高松自動車道の大野原ICから雲辺寺ロープウェイの山麓駅までは車で約15分。きっぷ売場できっぷを購入して発車時刻を待ちます。
改札を通ってロープウェイのゴンドラへ。スイス製のゴンドラは赤い1号車と黄色い2号車があって、乗り場で待っていたのは2号車。100人も乗れる大きなサイズです。気温が高くなるシーズンは換気用に床の一部が開けられていて、そこから下が見えるのでちょっぴりスリリング。
ゴンドラが動き出すと、みるみるうちに山麓駅が遠くなって行きます。それもそのはず、ゴンドラのスピードは時速36kmと日本有数の速さ。全長2,594m、高低差657mをわずか7分で移動します。また2号支柱と3号支柱の間は1,882mもあって、この距離は日本一です。
1号車とすれ違った後、あっと言う間に山頂駅に到着。窓の外を見ると、遠くに天空のブランコが見えました。訪れたのは10月半ばだったのですが、山頂の気温はなんと15度。常に麓よりも7度ぐらい低いそうで、夏でも30度を超えるのはまれだそうです。
山頂駅を出ると、左は雲辺寺境内、右は山頂公園へ道が分かれています。ここで足下に注目。なんと香川県と徳島県の県境が。実は四国霊場66番札所・雲辺寺は香川最初の札所ですが、境内は徳島県三好市にあるのです。訪れた多くの人が、県境をまたいで写真を撮っていました。
少し歩くと三角屋根のセンターハウスにたどり着きます。山頂公園へはこの建物の中を通り抜けた先。
 建物を過ぎると一気に視界が広がって、思わず息をのみます。芝生広場にはブランコはもちろん、カラフルな椅子などがいくつも配置されていて、すごく楽しそうな雰囲気。
まずは天空のブランコへ。観音寺市を見渡せる山頂公園の端っこに立っているため、乗って漕ぐと空へ飛び出して行くような感覚が味わえます。 写真を撮りたい人のために、ブランコの前には自撮り用のカメラスタンドも用意されています。
ブランコは一番大きなものと、他に2台あって、それぞれ違う方向の景色を楽しむことができます。
ブランコと同じくらい人気なのが「天空のフォトフレーム」。訪れた人たちは、額縁や雲、ハート型のフォトフレームに納まり、眼下に広がる雄大な景色を背景に思い思いの写真を撮っていました。
中には足からロケット噴射で空へ飛んで行くようなユニークなデザインの物も。日傘は無料で貸してくれます。
ブランコやフォトフレームで一通り楽しんだ後は、山頂公園内のキッチンカーで販売する「雲辺寺コーヒー& park」のドリンクとスイーツで一休み。
注文を受けてから豆を挽き始めるこだわりのハンドドリップコーヒーや地元名産品を使用したここでしか飲めないドリンクも!この日は香川県産の高瀬茶を使った「高瀬茶ラテ」を頂きました。控え目な甘味としっかりしたお茶の香りの相性が抜群です。スイーツは地元の老舗和菓子屋「坂口屋」さんの、生クリームたっぷりの「生どら焼き」と上品な甘さの「和三盆わらびもち」。
それぞれ違うハッシュタグが書かれている雲の形をしたお盆は、スタッフの手作りなのだそう。
ドリンクを受け取ったら、ベンチに座ってゆっくりと景色を楽しみましょう。正面右寄りには「天空の鳥居」がある稲積山、その奥には荘内半島が見えます。
正面左奥、燧灘(ひうちなだ)に浮かんでいるのは伊吹島。讃岐うどんに欠かせないイリコ(カタクチイワシの煮干し)の名産地です。天候に恵まれれば、ロープウェイ山頂駅の奥には瀬戸大橋や岡山県の山々も見ることができます。
西側には四国中央市が。その向こうにしまなみ海道が見えることもあるそう。どこまでも見渡せそうなパノラマビューと開放感に、いつまで眺めていても飽きません。
またベンチもそれぞれ個性豊かで、見ているだけで楽しくなってきます。
続いて雲辺寺の境内へ足を伸ばしてみましょう。センターハウスの向かいには、巨大な毘沙門天像が。足下の台座は展望台になっているので上ってみました。螺旋階段をグルグルと上っていきます。
展望台からは、山頂公園からは見えなかった徳島県側の山々も一望できます。
山門の前を通って本堂へお参り。雲辺寺は四国霊場の中で一番高い場所にあるお寺で「四国高野」とも呼ばれています。山の天候は変わりやすく、時折雲に包まれる様はまさに雲辺寺ですね。
本堂の横にあったのは「おたのみなす」というナスの形をした腰掛け。腰掛けの前にある石でできた「ナスの輪」をくぐってから、腰掛けに座って願いを頼むとご利益倍増なのだそう。ナス形の絵馬をはじめ、境内にはナスをかたどった物がたくさんありました。
こちらは本堂と大師堂の間にある納経所。ここでは特に女性に大人気のあるものを手に入れることができます。
それがこの「紅葉の御朱印」。目にも鮮やかな紅葉の柄は、スタンプと貼り絵の2種類。紅葉の季節のみの限定です。どちらも手作業で仕上げているため、数量限定で無くなり次第頒布終了です。紅葉以外にもアジサイの季節の限定御朱印もあります。
紅葉・アジサイの季節以外は、毘沙門天様をモチーフに雲を描いた「天空の御朱印」をどうぞ。
また紅葉の形のお守りや、4種類の中から自分で願いを選ぶ「叶玉」も人気。
大師堂にお参りを済ませた後はロープウェイ山頂駅へ向います。その道沿いにずらりと並んだ石像が。これは「五百羅漢」といって、お釈迦様が亡くなった時に集まった500人の弟子たちの姿を現した像。等身大の石像はどこかユーモラスで、「アカンベー」をしているものや、たらいうどんを持っているような像もありました。どこかに知っている人に似ている像があるかも。
 
天空のブランコはいかがでしたか? 雲辺寺からの素晴らしい景色を楽しめます。ぜひ足を運んでみて下さい。
 
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雲辺寺山頂公園
営業時間 7:30-17:00
定休日  無休
住所   香川県観音寺市大野原町丸井1974-57
電話番号 0875-54-4968(雲辺寺ロープウェイ)

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雲辺寺ロープウェイ
営業時間 3-11月 7:20-17:20(下り最終)、12-2月 8:00-17:20(下り最終)
定休日  無休
住所   香川県観音寺市大野原町丸井1974-57
電話番号 0875-54-4968

運賃  往復 大人2,200円、中・高校生1,650円、小学生1,100円、片道 大人1,200円、中・高校生900円、小学生600円(小学生未満は乗車券1枚につき1人無料)
所要時間 片道7分

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雲辺寺コーヒー& park
営業時間 11:00-16:00(土・日・祝日10:00-)
定休日  不定休あり
住所   香川県観音寺市大野原町丸井1974-57 雲辺寺山頂公園内
電話番号 0875-54-4968(雲辺寺ロープウェイ)

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四国霊場66番札所 巨鼇山 雲辺寺(きょごうざん せんじゅいん うんぺんじ)
営業時間 7:00-17:00
定休日  無休
住所   徳島県三好市池田町白地ノロウチ763
電話番号 0883-74-0066
 

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