ぶらり、街さんぽ
琴平町
琴平の参道周辺を散策
「こんぴらさん」として親しまれる香川県でも有数の観光地、金刀比羅宮。その門前町・琴平の参道周辺を、少し早めの朝の時間帯に散策してみました。
まず最初に向かったのは国指定重要民俗文化財である「高燈籠」。JR琴平駅・琴電琴平駅といった駅の近くにあり、散策のスタート地点にぴったり。
この大きな燈籠は、立て看板によれば高さ日本一の木造燈籠で、約27mもあるのだそう。瀬戸内海を航海する船の指標として建てられており、琴平から15kmほど離れた丸亀市の、さらに沖合の船にまでその灯りが届くよう設計されているそうです。
近づいてみるとその大きさがよく分かります。燈籠内部に入るために、高い石段を登らなくてはならないほど!内部も三階建てになっています。
※立ち入り禁止です。
※立ち入り禁止です。
燈籠を作るにあたっては、講(こう・信仰に基づいて結成される団体)が結成されて広く寄進が募られ、6年の歳月をかけて1865年に完成したそうです。高燈籠のすぐ横には大きな鳥居があり、その背後には金刀比羅宮を抱く象頭(ぞうず)山が見えます。
続いて一之橋公園で行われている「こんぴら朝市」に向かいます。
せっかくなので写真の鳥居の左にある金倉川に沿った路地を歩いてみることにしました。
せっかくなので写真の鳥居の左にある金倉川に沿った路地を歩いてみることにしました。
振り返ってみると先ほどの高燈籠が見えます。
今見ても周囲の建物より大きな高燈籠。作られた当時はさぞ目立つランドマークだっただろうなと感じました。
今見ても周囲の建物より大きな高燈籠。作られた当時はさぞ目立つランドマークだっただろうなと感じました。
金倉川にはいくつも橋がかかっています。日中になると多くの人で賑わう参道周辺ですが、まだ静かな街並みを散策できるのも朝さんぽならではの楽しみです。
「こんぴら朝市」は一之橋を渡ったところに見えてくるのぼりと提灯が目印です。
「こんぴら朝市」は一之橋を渡ったところに見えてくるのぼりと提灯が目印です。
毎月第2・第4日曜日に開催されているというこの市は、朝市運営スタッフの方によれば、もともとは遠くまで買い物に出かけるのが難しい地域のお年寄りの方のためにスタートしたのだそう。
この日は近隣から新鮮な農産物や焼きたてパン、和菓子などの出店がありました。
給食を彷彿とさせるきなこ揚げパンや、
その場で焼くみたらし団子も美味しそう。
地元のボランティアの方による一箱古本市もありました。
ここで気になる本を一冊手に入れて散策や旅の合間に少しずつ読み進める、というのも良さそうです。
朝市には地域の方や観光客の方が入れ替わり立ち寄り、こぢんまりとアットホームな雰囲気でした。朝さんぽの合間に覗いてみるにはぴったりです。
「こんぴら朝市」をぶらりと楽しんだあとは、近くの老舗喫茶店「NEW GREEN(ニューグリーン)」に行ってみました。朝市会場の一之橋公園側から見ると赤い軒先が目印。
表参道側から見ると白い壁が目印の建物です。
朝の喫茶店、とくれば外せないのがモーニング。先ほどの朝市で調達した本を片手に、しばしゆっくりと過ごしてみました。
朝の喫茶店、とくれば外せないのがモーニング。先ほどの朝市で調達した本を片手に、しばしゆっくりと過ごしてみました。
厚切りのトーストに、目玉焼きやサラダなど品数もうれしい一皿です。マスターご夫妻によれば、2020年で開店から43年を迎えるというこちらの喫茶店では手作りにこだわっており、サラダのドレッシングも自家製なのだとか。
お昼以降の食事メニューも充実しており、ビーフシチューやハンバーグなどの本格的な味わいは長く好評なのだそう。次回はぜひランチに来てみようと思いました。
ゆっくりとモーニングを楽しんでいると、表参道はすっかり賑やかになっていました。
ゆっくりとモーニングを楽しんでいると、表参道はすっかり賑やかになっていました。
最後に向かったのは「琴平公会堂」。昭和7年に建てられ、国の有形登録文化財にも指定されていると聞き気になっていたスポットです。
表参道を進み、「海の科学館」方面に左折します。
「海の科学館」の右奥に見える階段の先が「琴平公会堂」です。
重厚な雰囲気の玄関先と、手すりや壁の装飾が印象的な造りです。
重厚な雰囲気の玄関先と、手すりや壁の装飾が印象的な造りです。
通常は、利用予約をしないと内部に入ることができませんが、この日はちょうど定例の催しの日だったので廊下部分を見学することができました。
※毎週日曜日に開催の絵本文庫「どりーむ」という催しに際して館内に入ることができます(無料・不定休あり)
※毎週日曜日に開催の絵本文庫「どりーむ」という催しに際して館内に入ることができます(無料・不定休あり)
前庭を臨む廊下は、レトロな照明と天井の細工がとてもおしゃれ。
「絵本文庫」を主催するスタッフの方によると、琴平公会堂は地域における公民館のような役割を持っていたとともに、地域一帯に多数ある旅館の共同の催事場としても使われていたのだそうです。作られた当時は全国的な著名人の公演などもたくさん行われていたのだとか。
写真の左側にある大ホールは今も現役で、大きな催しが開催されるそうです。
琴平の町の歴史を感じながら、ちょっと特別な気分の朝さんぽを楽しむことができました。
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高燈籠
住所 香川県仲多度郡琴平町361
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こんぴら朝市
開催日 毎月第2・第4日曜日
住所 香川県仲多度郡琴平町一之橋公園
電話番号 0877-75-1371(こんぴら朝市実行委員会)
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NEW GREEN
定休日 木曜日・臨時定休あり
営業時間 8:30-20:30(19:30L.O.モーニング8:30-10:30)
住所 香川県仲多度郡琴平町722-1
電話番号 0877-73-3451
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琴平公会堂
住所 香川県仲多度郡琴平町975-1
定例の催し:絵本文庫「どりーむ」
開催日 毎週日曜日・不定休あり
開催時間 10:00-15:00
電話番号 0877-75-1371(415のわ事務局琴平町地域福祉ステーション内)
入場料 無料
※開催日時の間、公会堂内部の一部見学が可能です
写真の左側にある大ホールは今も現役で、大きな催しが開催されるそうです。
琴平の町の歴史を感じながら、ちょっと特別な気分の朝さんぽを楽しむことができました。
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高燈籠
住所 香川県仲多度郡琴平町361
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こんぴら朝市
開催日 毎月第2・第4日曜日
住所 香川県仲多度郡琴平町一之橋公園
電話番号 0877-75-1371(こんぴら朝市実行委員会)
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NEW GREEN
定休日 木曜日・臨時定休あり
営業時間 8:30-20:30(19:30L.O.モーニング8:30-10:30)
住所 香川県仲多度郡琴平町722-1
電話番号 0877-73-3451
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琴平公会堂
住所 香川県仲多度郡琴平町975-1
定例の催し:絵本文庫「どりーむ」
開催日 毎週日曜日・不定休あり
開催時間 10:00-15:00
電話番号 0877-75-1371(415のわ事務局琴平町地域福祉ステーション内)
入場料 無料
※開催日時の間、公会堂内部の一部見学が可能です