春(3,4,5月)
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【かに座】4個の星に囲まれたぼんやりした光芒が、かに座のプレセペ星団です。神話ではヘラクレスに踏みつぶされたカニになります。
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【しし座】明るい星がとてもかっこよく並んだ しし座です。右半分の「?」を裏返した形のところは「ししの大ガマ」と呼ばれています。
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【おおぐま座】有名な北斗七星は、大熊の腰から尻尾にかけての部分になります。春に天高く上ったときの大熊は逆さまになっています。
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【ヘラクレス座】ギリシャ神話の勇者なのに、ヘラクレス座は地味な星ばかりで構成されています。春には天の真上にやってきます。
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【かみのけ座】北斗七星としし座の間やや東に、まとまった星の群れがあります。王妃ベレニケが神殿に捧げた美しい髪の束、かみのけ座です。
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【かんむり座】7個の星が半円形を描く姿が不思議と目につきます。酒神ディオニソスがアリアドネ王女に送った美しい宝冠に見たてました。
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【からす座】南の空の中ほどの高さに形のくずれた四角形が目を引きます。人の言葉が話せるカラスでアポロンの使いだったとのことです。
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【さそり座】春から初夏にかけての南の空に、雄大なS字のカーブを描くのがさそり座。夏の天の川に先立って登場します。
夏(6,7,8月)
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【いて座】弓を携えた射手の正体は半人半馬の姿をしたケンタウルス。ギリシャ神話の英雄たちを教育した賢人だそうです。
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【たて座】きわだって明るいいて座の天の川の北側に、もう一つの天の川の明るい盛り上がりがあります。この付近がたて座です。
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【わし座】七夕の彦星の名でおなじみのアルタイルを中心として、羽ばたく鷲を形作っています。大神ゼウスの情報収集役と言われています。
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【こと座】織女星ベガのダイヤのような輝きと小さな平行四辺形が、琴の名手オルフェウスの持つ竪琴(たてごと)の姿を形作っています。
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【はくちょう座】夏の大三角の中に首を突っ込み大きく羽を広げて飛んでいます。中心をなす十字は、南十字に対して北十字と呼ばれています。
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【いるか座】わし座のアルタイルの東で5~6個の星が描く菱形とその尾は、ジャンプするイルカを見事にイメージさせてくれます。
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【こぎつね座】はくちょう座のすぐ南に、獲物をくわえた子狐がいますが、星の並びからその形をたどることは少し難しいです。
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【ケフェウス座】はくちょう座のやや北寄りのところに、五角形が北極星の方にとがった部分を向けて逆さまに立っています。
秋(9,10,11月)
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【カシオペア座】天の川の中で目を引くW字は北極星探しに役立ちます。神話では椅子にすわった王妃カシオペアの姿です。
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【アンドロメダ座】捕らわれて、いけにえするためにに縛られた美しい王女アンドロメダ。2等星の並びが描く、なだらかなカーブが特徴。
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【ペルセウス座】カシオペアに続いて天の川の中で星が描く「人」の文字。怪女メドゥーサの首を下げて剣を構える勇者を表します。
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【くじら座】悪役として神話に出てくる、両手の生えたお化けくじら。南の中天にあり、台形と2等星が目印になります。
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【おひつじ座】空を飛ぶことのできる金毛の牡羊。さんかく座の南側にある裏返しの「へ」の字を探しましょう。
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【さくかく座】アンドロメダのすぐ南にある二等辺三角形。この星座にまつわる神話はなく、ギリシャ時代にもデルタ座と呼ばれていたそうです。
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【ペガスス座】逆さまに夜空を駆ける、翼をもった天馬ペガススの上半身です。大きな四辺形が目印となります。
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【やぎ座】上半身は山羊ですが、後ろ足の部分は魚の尾という風変わりな山羊です。南の空低くにある逆三角形探し出しましょう。
冬(12,1,2月)
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【おうし座】プレアデス星団(すばる)とV字のヒアデス星団が中心。大神ゼウスが王女エウロパをさらうために変身した白い牛です。
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【ぎょしゃ座】一等星カペラを含むとても分かりやすい五角形です。馬車をあやつる御者ではなく、山羊を抱いた老人の姿になっています。
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【ふたご座】2月中頃に天頂に2個の明るい星が5度くらいの間隔で仲良く並んでいます。ふたご座のカストルとポルックスです。
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【オリオン座】誰もが認める全天一豪華な輝きを持つ星座です。力自慢の狩人、オリオンの勇ましい姿を映しています。
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【おおいぬ座】冬の南の夜空に輝く青白く明るい星があれば、それはおおいぬ座のシリウスに間違いありません。全天で最も明るい恒星です。
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【うさぎ座】オリオン座の南にうずくまるウサギです。整った形をしているので、一度覚えれば意外と見つけやすいです。
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【いっかくじゅう座】ユニコーンといった方がなじみがあるかもしれません。冬の大三角の中にゆったりと身を潜めています。
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【こいぬ座】とても小さい星座ですが、冬の大三角の一隅をなす一等星プロキオンがその存在を主張しています。