日本のオリーブ栽培発祥の地・小豆島
幕末から明治にかけてヨーロッパを訪れた日本人は医薬品や美容オイル、また料理に欠かせない素材のひとつとして日常的に使われているオリーブオイルを目にします。オリーブオイルは魚介類の保存にも使われており、日本で水揚げされた魚を国産オリーブオイルに漬けてヨーロッパに輸出しようと、政府は1908(明治41)年に香川県、三重県、鹿児島県でオリーブ栽培試験を開始しました。3県の中で、香川県がオリーブ栽培に成功。小豆島の気候風土が温暖で雨の少ない、地中海によく似ていたためと言われています。小豆島は「日本のオリーブ栽培発祥の地」として知られるようになりました。その後も、多くの生産者の努力と研究によってオリーブ栽培の技術が磨かれ、現在では小豆島のみならず、香川県内各地で栽培され、出荷量は日本全体の約97%を占めています。
香川県のシンボル
県花・県木に指定されているオリーブ
香川県では、ヨーロッパでは「平和」と「充実」の象徴とされる「オリーブ」を県花・県木に指定しています。また、香川県のシンボル・県章のデザインにも「オリーブの葉」が採用され、県民に親しまれています。
世界基準の品質を誇る香川県産オリーブオイル
香川県ではオリーブの果実に傷がついて劣化が進まないよう、一粒一粒ていねいに手摘みで選果しながら収穫しています。収穫した果実はすぐに採油作業を行うため、酸化が少なく高品質のオイルが出来上がります。香川県産オリーブオイルは、世界の品評会で数々の賞を受賞。その品質は高く評価されています。香川県産オリーブは瀬戸内海の気候風土を生かし、手間隙をおしまず心身ともに汗をかいた生産者のおかげで、世界に誇れる品質を保っています。
品質保証制度を導入して“安心”をお約束
香川県では独自で定めた品質評価基準に適した製品であることをしっかりと表示することによって、消費者の信頼を高めています。“香川県内で栽培されているオリーブの樹から収穫されたオリーブの果実のみを原料として県内で製造されたオリーブオイル” を対象とし、品質評価基準に適合することが確認された製品のみに目印となるマークが表示されています。
健康的な暮らしを育むオリーブオイル
一般的に植物油は種子を搾って作りますが、バージンオリーブオイルはオリーブの果実から
採油します。そのため、健康や美容によいポリフェノールやビタミンEやβカロテンを豊富に含んでいます。
また、悪玉(LDL)コレステロールを抑制する効果があると言われているオレイン酸も多く含んでいます。
採油します。そのため、健康や美容によいポリフェノールやビタミンEやβカロテンを豊富に含んでいます。
また、悪玉(LDL)コレステロールを抑制する効果があると言われているオレイン酸も多く含んでいます。
オリーブオイルを気軽に楽しむ方法を紹介
多彩な楽しみ方があるオリーブオイル。サラダのドレッシング、カルパッチョなどのソース、ソテーなどの炒め油など、幅広く使われています。さらに、和食との相性も抜群!例えば、焼き魚や納豆、冷奴にたらすと味に奥行きがでます。きんぴらごぼうや肉じゃがなどにかければ、いつもと違う味わいに驚くはず。バニラアイスに少したらしても美味しいですよ。オリーブオイルを使って新しい味を発見してみてください。
日本初!新品種のオリーブ開発に成功
香川県では国内で初めてオリーブの新品種を開発しました。「香オリ(かおり)3号」は実が大きく、採油率が高いのが特長。新漬けにも適しています。「香オリ(かおり)5号」はポリフェノール含量が多く、辛味と苦味が際立ってオイルの官能評価が高い品種です。ともに炭疽(たんそ)病に強いというところも、収穫量のアップにつながるため大きなポイント。新品種を使った地元ブランド商品の誕生に期待が高まります。