島々のアート

チェ・ジョンファ(崔正化)「太陽の贈り物」Photo:Yasushi Ichikawa
瀬戸内海に浮かぶ香川県の島々には、自然と融合した国内外のアーティストによる作品が点在しています。アートを通じた地域活性化を、美しい自然と調和したアートと住民の皆さんとの交流を楽しみながらご体感ください。
直島、豊島、犬島を中心に株式会社ベネッセホールディングス、公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称である「ベネッセアートサイト直島」も必見です。

 
豊島美術館
豊島美術館
休耕田となっていた棚田を地元住民とともに再生し、その一角据えられた、アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による美術館。天井の2箇所の開口部から、周囲の風、音、光を取り込み、自然、アート、建築が融合した空間となっている。床からは水が湧き出し、一日を通して泉が誕生。季節や時間によって、異なる表情を見せている。
豊島横尾館
豊島横尾館
豊島の集落にある民家を改修してつくられた、アーティスト・横尾忠則の美術館。既存の建物の配置を生かした「母屋」「倉」「納屋」の3つの空間に平面作品11点を展示しているほか、石庭と池、円塔内で展開するインスタレーション作品が、敷地全体に広がる。生と死を同時に想起させる哲学的な場といえる。
 
心臓音のアーカイブ
心臓音のアーカイブ
クリスチャン・ボルタンスキーが集めた世界中の人々の心臓音を恒久的に保存し、それらの心臓音を聴くことができる小さな美術館。施設内には「ハートルーム」「レコーディングルーム」「リスニングルーム」の3つの部屋で構成されている。

 
針工場
針工場
豊島の家浦岡集落にて、平成を迎えるためで閉じられたメリヤス針の製造工場跡。そこに設置されたのは、宇和島の造船所にて一度も本来の役目を果たすことなく約30年間放置されていた、鯛網漁船の船体用の木型。別々の記憶を背負った2つの存在が、アーティストを通して重ね合わせられ、新たな磁場となって作品空間を形成する。
犬島精錬所美術館
犬島精錬所美術館
犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館。「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもとに造られており、「遺産、建築、アート、環境」による新たな地域創造のモデルとして、注目されている。
犬島「家プロジェクト」
犬島「家プロジェクト」
犬島の集落の中に展開するプロジェクト。アーティスティックディレクター・長谷川祐子、建築家・妹島和世が島の風景を変容・活性化させる5つのギャラリーと「石職人の家跡」に様々なアーティストの作品を展示。
犬島 くらしの植物園
犬島 くらしの植物園
長く使われていなかったガラスハウスを中心とした約4500㎡の土地を再生し、犬島の風土や文化に根ざした植物園として展開。完成された場としての見学型の植物園ではなく、島の方々や来訪者とともに土地を開墾していきながら、自然のサイクルに身を置き、食べ物からエネルギーに至るまで、自給自足しながら自然とともにくらす歓びを体験できる場。
女根/めこん
女根/めこん
中庭には、敷地に対して明らかに不釣り合いな大きさのブイと、女木島に自生していたヤシの木が直立し、その周囲には複雑に屈曲した木の根や熱帯植物が溢れるなど、アーティストが女木島の印象として感じ取った植物の生命力と、それを象徴する❝根❞を主軸に、空間全体が作品となっている。作品名である<女根/めこん>には、女木島の”女”と「生命力」の象徴としての”根っこ”、そして本作品が女木島の人々の憩いの場として島に”根付いていくこと”への願いが込められている。
歩く方舟
歩く方舟
海や空に溶け込むような青と白の立体作品 旧約聖書のノアの方舟に想を得た立体作品を堤防に展示。白と青に着色した4つの山を持つ方舟が、海を渡ろうと歩くさまを視覚化する。 実施設計=林幸稔(VAKA)

山口啓介作
 
太陽の贈り物
太陽の贈り物
金色に光り輝くオリーブの王冠 オリーブで名高い島の玄関口に、オリーブの葉を王冠のかたちに仕立てた彫刻を設置。金色に光り輝く円環からは海が眺められる。

チェ・ジョンファ(崔正化)作
小豆島現代美術館
小豆島現代美術館
2018年に始まった小豆島アートプロジェクトの一環として設立されたプライベート美術館。小豆島・醤の郷エリアに4施設、オリーブ公園エリアに3施設を展開。各施設は作品や建物に込められた「物語」を訪問者に伝え、未来を担う子供たちに感動を提供することを目指す。

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