北に瀬戸内海、東に屋島を望む風光明媚な文化・歴史ゾーンに立地しており、歴史博物館と美術館の機能を併せ持つ、総合的なミュージアムとして、展示・普及・調査研究などの諸活動を通じ、香川の文化拠点として幅広い活動を行っています。
「さぬきこどもの国」は、さまざまな体験型の遊びを通じて創造性や科学に親しむ心を養う大型児童館です。美術・科学・音楽・コンピューターの4つの工房、スペースシアター、サイクルスポーツ施設にアスレチックと設備も幅広く、一日中楽しめます。
劇場にパレード、数多くの乗り物、ゲーム体験、グルメにショッピング、温泉、宿泊施設とあらゆる娯楽が集結したテーマパークです。
丸亀沖に浮かぶ本島の北東に位置する港町、笠島集落。かつて海運業で栄えた船方衆がその富を誇示するように粋を凝らして建てた屋敷が多く、本瓦葺きに漆喰壁、古い土塀や千本格子の出窓など、江戸明治の建物がそのまま残っています。
見通しが利かないよう工夫された通路は敵の侵攻を阻もうとした水軍の城下町の名残。通りに面する町屋建築、集落の周辺に配置された寺社など独特の町づくりが見られ、塩飽大工の技術力の高さを随所で感じることができます。
高さ日本一の石垣に鎮座して400年の歴史を刻む丸亀城。大手門から見上げる天守閣は威厳に満ち、夕暮れの天守閣は優しさをまとって、心を和ませます。
400年の時を経た今日でも決して色あせることなく、自然と調和した独自の様式美をはっきり現在に残しています。
「石垣の高さ、美しさ」から「日本の100名城」にも選ばれ、花見や散歩など市民の憩いの場として親しまれています。
有明浜の白砂に描かれた「銭形」は、東西122m南北90m周囲345mもある、寛永通宝をかたどった巨大な砂絵で、琴弾山々頂から見るときれいな円形に見えます。
一般には、寛永10年(1633)藩主、生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたと言われます。
この銭形を見れば健康で長生き、しかもお金に不自由しなくなると伝えられ、多くの人がこの地を訪れています。
香川県直島では、様々なアート活動が展開されています。
美術館を備えたホテル「ベネッセハウス」は、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、館内はもとより、ミュージアム棟とパーク棟を結ぶ林間、浜辺まで、作品の展示スペースとなっています。
自然と人間を考える場所として設立された地中美術館は、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品を展示。また、モネが描いた自然の美しさを体験できる「地中の庭」が設けられています。
また、古い民家を改修し、アーティストが家の空間そのものを作品化して公開している「家プロジェクト」「本村ラウンジ&アーカイブ」など、自然と歴史のリズム、それにアートが響きあう創造の場としてメッージを発信し続けています。
2010年には、現在ヨーロッパを中心に活動している国際的評価の高いアーティスト・李禹煥と建築家・安藤忠雄のコラボレーションによる美術館もオープンしました。
※写真:草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島:宮浦港緑地 写真撮影:青地大輔
東山魁夷画伯の祖父が坂出市櫃石島の出身で、本県とゆかりが深いことから、ご遺族より版画作品280点余の寄贈を受け、これら作品を広く鑑賞していただくため、香川県立東山魁夷せとうち美術館を整備しました。
東山画伯提案のライトグレー色の瀬戸大橋が眼前に広がり、万葉のロマン漂う歴史的遺産や、瀬戸内海の美しい自然に囲まれ、心の癒しや憩いの場となる美術館です。
美術館では、画伯と本県とのゆかりを紹介し、様々なテーマで所蔵作品を展示するとともに、他の美術館との連携を図り、画伯や画伯ゆかりの日本画家の作品を展示しています。
全国にも類を見ないユニークな駅前美術館として、2001年11月に丸亀駅前に開館しました。
丸亀市にゆかりの深い国際的な洋画家猪熊弦一郎画伯から寄贈された2万点を超える作品を順次展示する常設展をはじめ、企画展も年4回ほど開催しています。
設計はニューヨーク近代美術館増改築設計でも知られる谷口吉生氏です。