醤の郷(ひしおのさと)を歩く
「醤(ひしお)」とは、塩を加えて発酵させた塩蔵品のこと。小豆島には、醤の代表格である醤油や佃煮を作る工場が軒を連ねるエリアがあり、「醤の郷(ひしおのさと)」と呼ばれています。
醤の郷(ひしおのさと)とは
醤油造りは、400年もの歴史を持つ小豆島の伝統産業。明治の最盛期には約400軒もの醤油醸造所がありました。今も20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が軒を連ねる「醤の郷」では、昔ながらの製法が受け継がれ、町を歩けば芳ばしい醤油の香りが漂ってきます。黒い板壁が続くノスタルジックな町並みは、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。
醤の郷について
馬木散策路、苗羽(のうま)・醤油蔵通り散策路
かすかに漂う醤油の香りに包まれて、「醤の郷」を歩いてみませんか。オススメのコースは、まるで童話に出てきそうな古き良き日本の原風景が広がる「馬木散策路」と、国内最大級の醤油蔵群が並ぶ「苗羽・醤油蔵通り散策路」。搾りたての醤油や、醤油を使ったスイーツなど、お土産物を販売している蔵などもあるので、のんびり寄り道しながら歩いてみるのも楽しいでしょう。
醤の郷散策MAP
マルキン醤油記念館
大正初期に建てられた合掌造りの工場を改装した醤油の資料館では、醤油造りの歴史や、江戸時代の醸造工程などを展示。また、隣接する天然醸造蔵では、国の登録有形文化財にも指定されている、100年以上の歴史を持つ木桶仕込みの醤油醸造の様子を見学することができます。ショッピングコーナーもあるので、見学の後は造りたての醤油や佃煮を買って帰ろう!
マルキン醤油記念館について
ヤマロク醤油
ヤマロク醤油は、150年以上使い続けるという伝統の木桶仕込みで醸造する醤油蔵。その味は、独特の深いコクと香りがあって、食材の味を引き立てます。また、「醤油の味と香り」を楽しむオープンカフェ「ヤマロク茶屋」では、ここでしか食べることのできないヤマロクオリジナル「しょうゆスウィーツ」が堪能できます。週末には限定スイーツ「黒豆入りしょうゆプリン」が味わえるので、スイーツ好きの方はぜひチェックしてみてください!
ヤマロク醤油について(外部リンク)
ひしお丼
醤油の4大産地にもなっている小豆島の醤(ひしお)の伝統を広めるために誕生したのが「ひしお丼」。ひしお丼の決まりは①醤の郷で作った醤油やもろみを使うこと、②小豆島の魚介、野菜や地元の食材を使うこと、③箸休めはオリーブか佃煮を使うこと、の3つ。小豆島の味覚が堪能できるご当地グルメです。テーマが自由なため、メニューもお店ごとに異なるので、食べ比べも楽しい!
ひしお丼提供店はこちら
しょうゆスイーツ
20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が立ち並ぶ醤の郷では、醤油を使った「しょうゆソフトクリーム」や「佃煮ソフトクリーム」「アイスクリームのしょうゆがけ」「しょうゆプリン」など、趣向を凝らした限定スイーツを販売しているお店があります。キャラメルのような風味が意外とクセになるかもしれませんよ!?