病気や火災、事故などの緊急事態が発生したときの対応については、各施設で徹底されていると思いますが、外国からのお客様をお迎えするにあたって、いま一度確認しておくことが望まれます。発生時には、まず状況をいち早く把握することと、迅速かつ正確な判断と行動が必要です。外国のお客様というだけで慌ててしまいがちですが、準備や訓練をしっかりしておけば不要な混乱を避けることができます。不安を取り除いておけば非常時に冷静な行動をとれる自信につながります。
緊急事態の対応について日頃から話し合いが行われていますか?
職場内の緊急連絡網が準備されていますか?
外国語の分かる医師や看護師のいる近隣の診療所や病院等がリストアップされていますか?誰でも連絡がとれるようになっていますか?
一定の場所に医薬品や救急用品等が用意されていて、従業員にそれが周知されていますか?
AED(自動体外式除細動器)の使い方について、従業員にそれが周知されていますか?
など日頃から緊急事態に備える意識が重要です。
緊急連絡網等にて、速やかに上司や責任者に報告しましょう。
勝手な処置は絶対に行わないようにしましょう。 (自分の判断で勝手に薬品を渡したり、お客様の体に無断で触れたり運んだりしないこと)
風邪や発熱等の軽微な症状の場合は、近くの診療所等に連絡し医師の判断を仰ぐようにしましょう。 (患者が外国人であること、氏名、年齢、症状等を適切に伝えること)
緊急の場合、夜間や土・日・祝祭日などで近くの病院等が休診している時は、「もしものときのヘルプ情報」の「香川県 広域災害・救急医療情報システム - 休日当番医一覧」から当番医に電話をするか、もしくは救急車を呼ぶようにしましよう。 (この場合も患者が外国人であること、氏名、年齢、症状等を適切に伝えること)
お客様が旅行保険などに加入しているかどうか確認し、病院に必ず伝えるようにしましょう。
事後にレポートを作成し記録しておきましょう。
お客様の貴重品に関しては、宿泊施設であれば、チェックインの際にフロントで預かるか、客室のセーフティボックスの利用を勧めてください。
飲食店であれば、確実に安全な場所に保管するように徹底してください。
もしもの場合の貴重品の紛失に備えて、保険に加入しておくことも良策です。
一定の場所に医薬品や救急用品等が用意されていて、従業員にそれが周知されていますか?
AED(自動体外式除細動器)の使い方について、従業員にそれが周知されていますか?
火災等が発生したときに備えて避難経路を多言語で明記した案内図を設置しておきましょう。
外国語併記に併せて、日本語が分からなくても一見してその表現内容を理解できるピクトグラム(絵文字)を積極的に利用しましょう。