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親切な青鬼くん 香川県の観光推進のマスコットキャラクター 親切な青鬼くんをご紹介いたします。

 プロフィール

親切な青鬼くんは、浜田廣介さんの童話『泣いた赤鬼』に出てくるキャラクターで、友達の赤鬼を助けるやさしい青鬼がモデルとなっています。

童話の中では、青鬼が旅に出たところで終わっていますが、その後の設定として、香川県に立ち寄った青鬼が讃岐のお接待の心(四国霊場八十八カ所巡りのお遍路さんに対するおもてなしの心に代表されるもの)にふれ人々の温かい心に感謝してこの地に住み着いたということにしています。

香川県では、瀬戸大橋が完成した平成元年から、県内の市や町、観光業界、運輸業界などの方々といっしょに、「わがかがわ観光推進協議会」をつくり、魅力ある観光香川の創造と発信を図っています。このなかで、マスコットキャラクターとして親切な青鬼くんが活躍しています。

親切な青鬼くんのはっぴやのぼり、着ぐるみなどをイベントに貸出しているほか、デザインもいろいろなところで使われていて、荷台に親切な青鬼くんをデザインしたトラックも走っています。また、県内の主要な駅前や観光地にモニュメントもありますし、様々なパンフレットやチラシにも顔を出しています。

「親切な青鬼くん」の物語(浜田廣介『泣いた赤鬼』偕成社発行より要約)
どこだかの山に、気だてのやさしい赤鬼くんが住んでいました。
赤鬼くんは人間の仲間になって、仲良く暮らしたいと思っていましたが、村の人達は赤鬼くんを見ると、「出た、鬼だ」と恐がって逃げてしまいます。
そんな赤鬼くんの話を聞いた青鬼くんは、
「ぼくが、これから村へ下りて行き、うんとこあばれる。
そこへ君がやってきて、ぼくの頭をなぐれば、人間達は君がやさしい鬼だとわかって遊びにくるよ。」
赤鬼くんは気がすすみませんでしたが、青鬼くんは村へ行き大あばれ。
そこへ赤鬼くんがかけつけて、青鬼くんの頭をこつん。
「もっとぼかぼかしっかりなぐれ。」
「ごめんね。」

こうして赤鬼くんは心のやさしい鬼だとわかり、人間の友達ができました。
ある日、赤鬼くんは青鬼くんのことが心配になり、青鬼くんの家へ行ってみました。
しかし、留守で、戸に張り紙がでていました。
「赤鬼くん、ぼくは旅にでます。
君と付き合いを続けていけば、人間は君を疑うことになるでしょう。
さようなら。
どこまでも君の友達―青鬼」
赤鬼はだまってそれを読みました。二度も、三度も、涙を流して読みました。

そして、故郷に去り旅に出た青鬼くんが、全国をめぐり、
香川県に立ち寄ったとき、人々の温かい心に感謝して
この地に住み着いたということになっています。

この親切な青鬼くんは、香川県の「観光客を温かく迎える親切運動」のマスコットキャラクターとして活躍してきました。
これからもいろいろなところで、親切でやさしい心を広めていきます。
皆さんも青鬼くんのような笑顔で交流の輪を広げましょう。