鑑賞ポイント

多様な美しさを持つ栗林公園の中でも、ぜひとも見ていただきたい代表的な鑑賞ポイントをご紹介します。
飛来峰(ひらいほう)
  • 飛来峰からの景色は定番の撮影スポット
    飛来峰からの景色は定番の撮影スポット
  • 樹が化石化したという珪化木
    樹が化石化したという珪化木
栗林公園を代表する景観
富士山に見立てて造られたといわれる築山「飛来峰」は、園内随一のビューポイント。山頂近くにある珪化木(けいかぼく)の石組みは、山が崩れるのを防ぐとともに、富士山の雪を表したものではないかといわれています。山頂から見下ろす偃月橋や、紫雲山を背景に南湖の西に配された掬月亭を望む眺めは、栗林公園を代表する景観です。
COLUMN
吹上(ふきあげ)
吹上からの美しい湧水が、生き物たちの命を育む

吹上(ふきあげ)

広大な池の水源地

栗林公園のある場所は、もともと河川の河床だったことから伏流水が多く、その水は枯れたことがありません。かつては「吹上」からの湧水で池の水をすべて賄っていましたが、現在では南側の2つの井戸から水を汲み上げています。

掬月亭(きくげつてい)
  • 床が低く、自然と一体感が感じられる造り
    床が低く、自然と一体感が感じられる造り
  • 掬月亭から南湖を望む
    掬月亭から南湖を望む
  • お茶と御菓子でひと休み
    お茶と御菓子でひと休み
  • 手が触れられそうなほど水に近い造りが特徴
    手が触れられそうなほど水に近い造りが特徴
  • 静寂の中に佇む掬月亭
    静寂の中に佇む掬月亭
  • 掬月亭からの開放的な眺め
    掬月亭からの開放的な眺め
  • 情緒あふれる中庭
    情緒あふれる中庭
歴代藩主が愛した「大茶屋」
17世紀後半に建てられたといわれている「掬月亭」は、「水を掬(すく)えば月が手にある」という中国唐代の詩の一節から名付けられました。園内のどこからでも出入りができるよう、四方に正面がある数寄屋造りの建物で、その名の由来の通り低く抑えられた床に座ると、まるで船上から手を伸ばして湖面に触れることができるかのような雰囲気があります。園内にある茶屋風建物の中で最も大きいため「大茶屋」とも呼ばれ、歴代藩主はこの建物をこよなく愛したそうです。
COLUMN
掬月亭のお茶席
殿様も愛した茶席で一服

掬月亭のお茶席

季節の移ろいを感じながら、一服のお茶を愉しむ

歴代藩主がこよなく愛した「大茶屋」掬月亭では、今も抹茶や煎茶を御菓子と一緒にお楽しみいただけます。抹茶とともに供される上生菓子は、季節の彩りを感じさせてくれる先着限定の逸品。静謐な空間で、豊かな時が流れるお茶席をゆったりとご堪能ください。

根上り五葉松(ねあがりごようまつ)
  • 掬月亭の脇にそびえる根上り五葉松
    掬月亭の脇にそびえる根上り五葉松
  • 長い年月をかけて成長した根上り五葉松
    長い年月をかけて成長した根上り五葉松
  • 夜にも圧倒的な存在感を放つ根上り五葉松
    夜にも圧倒的な存在感を放つ根上り五葉松
江戸時代の盆栽が大きく成長
高さ約8m、幹の周りの太さは約3.5mにもなる松の巨木。天保4(1833)年に高松藩9代目の松平頼恕(よりひろ)が、徳川11代将軍の家斉(いえなり)からいただいた鉢植えの盆栽を庭に植えたところ大きく成長したものと伝えられています。松が多い栗林公園でも五葉松はこの1本だけです。

 
旧日暮亭(きゅうひぐらしてい)
  • 旧日暮亭
    旧日暮亭
  • 鄙びた佇まいが美しい旧日暮亭
    鄙びた佇まいが美しい旧日暮亭
  • 茶室以外にもこだわりが感じられます
    茶室以外にもこだわりが感じられます
  • 風流な佇まいが印象的
    風流な佇まいが印象的
伝統的な大名茶室を今に伝える貴重な茶室
1700年前後に建てられた江戸時代初期の大名茶室の様式を今に伝える建物で、茶道・三千家の1つ武者小路千家が誕生した頃の造りともいわれています。高松藩と武者小路千家の関わりは深く、初代藩主・松平頼重(よりしげ)が後に武者小路千家を興した初代千宗守(一翁)を高松藩初代茶道頭として招いたのをきっかけに、歴代の家元が高松藩の茶道指南を務めました。
讃岐民芸館
讃岐の民芸品・瓦など、およそ90点を展示
昭和40年から45年にかけて当時としては全国で唯一の県管理の民芸館として開館しました。
新民芸館、惜々亭、瓦館については、令和2年度から令和3年度にかけて改築等を行い、令和4年1月にリニューアルオープンしました。
新しくなった讃岐民芸館は、収蔵品数約3,800点の中から香川を代表する民具など、およそ90点を厳選して展示するとともに、新たに休憩所としての機能も有しています。

○新民芸館
 香川の伝統的工芸品や手工芸品の展示のほか、特別展示を行うことも。
 外観は前新民芸館の設計者山本忠司氏のデザインを復元したもの。
 入口右側の「讃岐民芸館」の瓦文字は、香川のマルチクリエーター(新聞漫画家であり小説家)和田邦坊氏の作品。

○惜々亭
 讃岐民芸館の初代館長であった和田邦坊氏の仕事場であったことから写真や経歴を紹介したパネルや作品を展示。

○瓦館
 鬼瓦を中心に展示。
 壁画・瓦の椅子は、建築家である山本忠司氏の作品。

○古民芸館
 木製品、郷土玩具、鉄製品、焼き物など県内外から集めた収蔵品の展示や企画展など実施。

○讃岐民芸館の中庭
 島根県にある足立美術館の庭を設計した造園家の中根金作氏が設計・指導のより作庭されたもの。
 瓦館と惜々亭の間にある木製行燈は、彫刻家である流政之氏の作品。


【ご利用案内】
●開館時間:栗林公園の開園時間と同じ
●休館日:無し
●入館料:無料(公園への入園料は必要)
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